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無限師匠のフィギュアを買った

何らひねりのない、タイトルの通りの近況報告である。


https://m.intl.taobao.com/detail/detail.html?id=631528042541

https://m.weibo.cn/detail/4569790280373878

無限師匠のフィギュアを買った。中国大陸からだ。
なぜ中国大陸なのか?無限師匠はいま話題沸騰の中国アニメ、羅小黒戦記という映画に出てくる美しい男だからだ。
umegasu73.hateblo.jp(これまでのあらすじ)


そんな美しい無限師匠が、中国でクラウドファンディングを経て、お目出度いことに一般発売したというのだ。秒でカードを切った。発送通知が来ると、日中は三時間に一回は追跡サイトを見た。完全にノイローゼであったが、とにかくわたしは無限師匠のフィギュアを買った。待ちに待ちに待った無限師匠のフィギュアが、2日前に届いたのである。


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少し待って頂きたい。おかしな事態にお気付き頂けただろうか。




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あり得ないくらい美しいのだ。




御年400歳とも思えぬ絹肌、ほんのり色付くチークを見てほしい。世が世ならディズニープリンセス、なよ竹の無限師匠である。



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手が勝手に花を添えた。あまりに美しかったからだ。



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剣の代わりに花を差した。無限師匠くらい美しければ花が勝手に引き寄せられるからである。



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使えもしない一眼レフで写真を撮った。キモオタクだからだ。



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小黒を乗せた。一生一緒にいてほしいからだ。



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こうべに花を差した。人間は美しいものを見たら自然とそうする生き物だと知った。



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春風、感じただろうか。男体フィギュアと思えない華やかさである。無限師匠は美しいからだ。



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なんとなく後ろに名画を添えてみた。黄金のオーラを我が物にしている。絵画の延長線だ。

人間のみならず、フィギュアに対しても挙動不審になってしまった。それもこれも無限師匠の美しさのせいなのか、混乱してる頭ではもう何もわからなくなっている。
また、無限師匠のフィギュアが届いてから2日間、飾られている無限師匠を見て、段々と腑に落ちなくなってきたことがある。


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何で無限師匠がこんな部屋にいんの?



想像してみてほしい。無限師匠は究極の美だ。この世のありとあらゆる美が形になって服を着ているのが無限師匠だ。それがどうしてなんの因果で自分の部屋にいるのかがにわかに信じがたいという訳だ。
しかし現実には、“いる”。購入したからだ。自分の部屋の癖に現実感がまるでない。しかしクレジットカードの履歴にはきっちりと購入履歴があり(結構リアルな金額だ)、現実とは思えない美しさで佇んでいる。

思えば今、とんでもない世界線に迷い込んでしまった。お金を出せば無限師匠のフィギュアが買えて、外に出ると羅小黒戦記の映画がやっている。

そう、無限師匠がジャパン語をお話しになられているのだ。なんと宮野真守氏の声で。风息なんて櫻井孝宏さんだ。小黒なんて花澤香菜さんだ。
思えば3月、「無限師匠という美しい男がいるらしい」という情報だけ手にし向かった劇場で、美しい中国語を話す美しい男たちと可愛いネコチャンが織り成すこの映画に出会った。微笑ましくも悲壮でやるせない世界から数多の問いかけを授かり、それでも子供の健やかさをひたむきに祈る映画を見てから今まで、ずっと狂っていた。


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なんかもう自分でもどこを目指しているのかわからない。色んなことを理解したいという一心でやるべきことを放棄してこんな事をしてしまっている。
コロナ自粛期間、時間があったのにも関わらず、論文も試験の勉強も一切せず、中国語の勉強をして、中国語のアニメを見ていた。


(※今激ハマりしている天官赐福という中国アニメだ。ワールドワイドキューティーとワールドワイドハンサムが出てくる)

中国語を勉強し始めたのは、羅小黒戦記のエンディングで「ちんちん」としか聞こえなかった自分が恥ずかしかったのと、来る次回作は絶対に本国で見たいからである。待ってられない映画がある。それが羅小黒戦記だ。
しかし、まさかこの8ヶ月間で吹き替え版が作成され、全国規模で公開されるなんて夢にも思わなかった。よもやよもやというわけだ。ひとえに製作スタッフさんの厚意、配給会社さんをはじめ、これを日本で多くの人に見てもらいたいという色んな方々の熱意のお陰である。小さな映画館から始まって、様々な人を魅了して口コミで少しずつ広がって今に至る、奇跡みたいな映画だ。多くの人に愛され、愛に応えてくれた映画だ。公式Twitterが中国語キャストさんのメッセージを届けてくれるたびに、涙腺が緩んでいる。

現在、細々と岩波新書のシリーズ中国の歴史を読んでいる。一巻の「はじめに」の章で、こんな言葉がある。「中国、中国史に対する日本人の、このような知的閉鎖状況を乗り越えていくことは容易なことではない」というものだ。エンターテイメントとはつくづく不思議だ。壁のようにも思えるものを、やすやすと乗り越える大きな力がある。知への架け橋となる大きな力だ。
今後も日本向けの展開があるなら、無駄な努力をしているのでは?と言われても、そんなことはないと断言する。中国語版は、見る機会があれば絶対に見てほしい魅力があるし、無限師匠の美にホイホイ釣られて大食い大会の選手のように手当たり次第詰め込もうとする中でも、得たものはたくさんある。
子供の健やかさを願う素敵な人々がいることを知った。海外のアニメ産業が大いに発展していることを知った。大陸にも、まだ見ぬ美しい男がたくさんいることを知った。ワールドワイドキューティーとワールドワイドハンサムがその筆頭である。

吹き替え版の嬉しい演出の一つは、字幕版のエンディングに訳文がついたことだ。そこには四年後の世界線で出会うまだ見ぬ登場人物が、映画本編の時間軸でどのように過ごしているかが描かれている。
そこで、小黒と暖かな友情で結ばれる少女・小白が友人に「運命のネコに出会うかも」と軽口を叩かれている。その言葉通り、未来で小白は小黒と運命の出会いを果たすのだ。
そして、小黒はいろんな人々の運命のネコになったのではないかと思う。羅小黒戦記を見て、翻訳機を使ったり勉強を頑張りながら本国の展開を追ってる人を多く見た。別の作品に触れて、海外の人とファン活動を楽しんでいる人もいる。わたしもそのうちの一人だ。それぞれ色々なきっかけはあるが、小黒は紛れもなくわたしの運命のネコだ。色んな人の運命を動かした羅小黒戦記という作品が、今も劇場で公開している。ぜひとも、劇場まで足を運んでほしい。先入観を捨てて、色んな人がこの作品と対話を楽しむのを願っている。

思えば無限師匠に引き寄せられなければ劇場に足を運ぶこともなかったのかと思うと、美しい男に目がなくて本当に良かったというものである。

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東洋のモナ・リザ

そんな無限師匠がいま、自分の部屋で立てば芍薬の如く鎮座している。この冬のマスト・バイ、羅小黒戦記のチケットと無限師匠のフィギュアです。後日発売の美・メン(美男)も絶対にマスト・バイです。